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梨果サイドストーリー
第3章 お気に入りの公衆トイレ
また学校帰りにこの公園に来てしまっていた。
防災無線のスピーカーから夕焼け小焼けが流れると子どもたちが家路につきこの公園から人影がなくなる。
二本目のペットボトルの緑茶を飲み空を見上げる。
「夕焼けが綺麗……」
伊達メガネで変装をした私はベンチに座りスクールバッグから本を出して読みはじめる。
(大人しい文学少女に見えるかな?)
公園の奥には公衆トイレがある。私がこの場所がお気に入りなのはそのおトイレのせい。
あの中には男性用の便器が2つと和式の個室がひとつだけ。コンクリート剥き出しの小さなおトイレはきっと昭和に建てられたものだとおもう。蛍光灯は切れかかってるし臭いもキツい、クモの巣が張ってて虫の死骸だらけの汚いおトイレ。
でも何でお気に入りかというとあるエピソードがあったから。
防災無線のスピーカーから夕焼け小焼けが流れると子どもたちが家路につきこの公園から人影がなくなる。
二本目のペットボトルの緑茶を飲み空を見上げる。
「夕焼けが綺麗……」
伊達メガネで変装をした私はベンチに座りスクールバッグから本を出して読みはじめる。
(大人しい文学少女に見えるかな?)
公園の奥には公衆トイレがある。私がこの場所がお気に入りなのはそのおトイレのせい。
あの中には男性用の便器が2つと和式の個室がひとつだけ。コンクリート剥き出しの小さなおトイレはきっと昭和に建てられたものだとおもう。蛍光灯は切れかかってるし臭いもキツい、クモの巣が張ってて虫の死骸だらけの汚いおトイレ。
でも何でお気に入りかというとあるエピソードがあったから。