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梨果サイドストーリー
第1章 ヌードモデルになった日
準備室でアソコを確認するとやっぱり中がヌルヌルと濡れていた。少し擦ると何ともいえない感覚が走り、脳天まで駆け抜けた。

何だろこの感覚。
私は男性から女として性的に見られた?
昼に到着した時はあまり興味を示されず冷遇な気がしたけど…脱いだ瞬間雰囲気が一変した。
自転車屋さんや田村のおじちゃんがいつも見せる顔は子供相手に向けるものだったのかも。今日の顔は見たことのない“男の人“の顔だった。

気になる。私ごときが男性をどう豹変させられるのか詳しく知りたくなった。


着替えを終えてセンターの外に出ると昼とは違い、だいぶ過ごしやすい気温になっていた。

施設前のバス停に男性が一人ベンチに座っていた。後姿から察するに休憩時に話した男性だった。

あ、さっきのイケオジだ。ちょっとおどかしてみよっと。

後ろからそっと近づくと先ほどまで描いていたスケッチブックを眺めていた。
明らかに私の裸像が描かれたものを男性が眺めているので、またアソコを湿らせる感覚がした。

ううぅ…下着を穿いているのがこれほど有り難いとは…

しかしそのクロッキーはまだまだ未完成だった。

「あれ?ぜーんぜん描けてないじゃないですか。」

後ろから大き目に声をかけた。
イケオジは驚いて振り返った。(だってスケッチとはいえエッチな絵を見てるしね。)
構わず続けて声を掛ける。

「お疲れ様です。梨果はピンチヒッターだから今回だけですからね。途中でも続きはなし!次回からまた洋子さんだよ。」

「あ。梨果さん。お疲れ様。うん、描くの遅くなってしまったよ。」

ちょっとカマを掛けてみようと思った。

「そっか。やっぱ私なんかじゃ描く気しないよね。」

「いや、そんなことないよ。むしろ見とれてしまって。」

うーん…どうなんだろう。微妙な反応。社交辞令ともとれるよね。

「そっか。」

そして私もイケオジの隣に座った。視線がTシャツの胸を見ているのがわかった。

この男性はかなり熱い視線を私に向けてくるなと思った。この人なら私を変えてくれると直感した。
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