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祐子
第2章 祐子 : その2
(届いてる!)

宅配ボックスの中に、茶色い小包みを見つけた祐子の胸は高鳴った。
周りに誰もいない事を確認し、小包みを隠すように取り出した祐子は、マンションのドアを開けた。

「ただいま…」

小さく囁き、部屋へ入るとカギを慎重にかけた。

~*~*~*~*~*~*~*~*~

二日前…

祐子はもはや習慣となってしまつた独り遊びの後、心地良い気だるさの中、ティッシュで拭った後の右手を眺めていた。

「本当の部長のものは、どんなのかしら…?」

形はもちろん違うだろうし、もっと長いのだろう…もっと太いのだろう…硬いのかしら…しゃぶったらどんなの味がするのかしら…

シャワーを浴び、スッキリするとぼんやりとしていた[もっと部長を感じたい]という欲求がさらに強く湧いてきた。
パソコンを立ち上げ、検索ワードに[バイブレーター]と打ち込む。

さんざん迷った上で、部長のそれにそっくり(と、思われる)物の購入確定ボタンをクリックしていた。

~*~*~*~*~*~*~*~*~

小包みは想像していた物より、シンプルで味気ない外装だった。

逸る気持ちを抑え包みを開ける。自分の手が少し震えていることに驚いた。バイブを手にとってスイッチを入れると、ヴーンという産声をあげ、嬉しそうにその身をくねらせた。

祐子は服を脱ぎ捨てバイブを抱え、浴室のドアを開けた。石鹸を付け丁寧に洗った後、唇でその先端にふれてみた。

そのとき、祐子の中で何かが弾けた!

喉の奥まで使い、顎が疲れるまで抽送を繰り返したあと引き抜かれたバイブは、祐子の唾液でぬらぬらと光りゆれていた。
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