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僕の麗子さん
第2章 初体験
「領くんだから、いいんだよ。前から気になってたし、気に入ってたから…」
「ぼ、僕なんかを?で、ですか?」
僕はしどろもどろになりながらそう言った。
「そうだよ、前から気になってたんだ…だからあたしとしようよ…」
「は、はい…」
僕は返事をすると何も言えなくなってしまった。
「じゃ、あたしの部屋に行こうか?」
「は、はい…」
僕たちは珈琲を飲み干すと2階にある朱音の部屋へと向かった。
部屋に入ると円形のラグが敷いてあり、ベッドがひとつにドレッサーにちょっとした小さな丸いテーブルが置かれていた。
女の香りがすると僕は部屋に入った時そう感じた。
コロンの匂いなのかシャンプーの匂いなのか分からなかったが。
その香りはとても心地よいものだった。
この後、僕はどうなってしまうのだろう。
そう、考えていた。
でも、心臓はバクバクと鳴っていたのだ。
期待と不安が入り乱れていた。
朱音はちょっと姉御肌的なところがあるが、とても美人だった。
その朱音から誘いを受けたのだ。
悪い気はしなかった。
僕はベッドの端に腰かけた。
朱音もベッドの僕の横に腰かけてくる。