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僕の麗子さん
第2章 初体験
「キスはした事あるよね?」
「え?」
僕は黙ってしまった。
実はキスもまだしたことがなかったからだ。
僕はキスの仕方などを雑誌で読んで勉強していた。
その雑誌の情報しか知っていなかった。
「い、いえ、まだです…」
「そうなの?じゃ、あたしが教えてあげる…」
そう言うと朱音は僕の頬に手を当ててきた。
僕の目をじっと見つめてくる。
ちょっと目を瞑った。
「目を瞑るなんて、領くん、可愛いね…」
朱音は愛おしそうに僕の頬を触っていた。
朱音の吐息をその時感じた。
その吐息は徐々に僕の顔に近づいてくる。
すると、僕の唇に柔らかな肌の感触を感じたのだ。
僕は目を少しだけ開けた。
そこには、目を瞑り僕の唇に自分の唇を重ねる朱音の姿があった。
始めはフレンチの様なそっと唇に触れてくるようなキスだった。
その唇はとても柔らかく優しかった。
その次に、朱音は僕の唇をこじ開けて舌を入れてきた。
僕はちょっと驚いたがそれを拒みはしなかった。