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僕の麗子さん
第5章 悪友
確かに、21歳の男からしたら41歳の女性は肌には弾力がなく、身体の線は崩れ、脂肪が乗り身体は丸みを帯びてくるかもしれない。
でも、僕は、そんな女性が好きだった。
抱き心地はちょっと身体に触れただけで、指が肌にゆっくりと入ってしまうくらいに柔らかさを感じる。
全体的に、とても肌は柔らかくしっとりとしているのだ。
それを、隼人は知らない。
「僕は、麗子さんの事が好きなんだ…」
「でも、その麗子って女は結婚してるんだろ?」
隼人は相変わらずバドワイザーを飲みながらそう言ってくる。
「あぁ、結婚してるさ、でも、麗子さんは本気で僕の事を愛してくれてるんだ…」
「その愛って、本物なのか?」
すかさず、そう隼人は言ってきた。
僕は即座に答えることができないでいた。
毎回、麗子さんと会う時の別れ際の事を思い出してしまうからだ。
麗子さんはいつも仕事が忙しいと言い、最後まで僕とは一緒にはいてくれない。
僕はいつもセックスが終わるとひとり取り残されてしまう。
そして、ひとり寂しく家へと帰ってゆくのだ。
隼人からそう言われると自信が無くなってしまっていた。
「でも、麗子さんは、僕の事を好きだと言ってくれる…」
僕はポツリとそう言った。
「なら、その麗子って女は今いる旦那と別れてお前と一緒になってくれるのか?」
「それは…」