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僕の麗子さん
第8章 発覚
「いいから、黙ってきてくれ…」
僕は、店の奥の誰も居ないバックヤードへと連れていかれた。
聡と二人だけになった。
「領くん、麗子の事は好きかね?」
僕はそう言われると驚いてしまった。
もう、僕らの関係を聡は知っているのだ。
「ええ、僕は麗子さんの事が好きです、愛しています…」
「それは、マズイな、俺も麗子の事を愛してる…」
そう言うと聡は僕の頬を拳で殴って来た。
僕はよろけて床に倒れた。
「領くん、君は麗子といくつ歳が離れていると思ってるんだ?」
僕は、起き上がれないまま答えた。
「ええ、分かってます、20も年が離れてるってことは知ってます、それがなんだって言うんですか?」
「君は麗子が60や70になった時でもその身体を抱けるのか!?」
そうなのだ。
麗子さんが60歳になった時、僕はまだ40歳なのだ。
70歳になった時、僕はまだ50歳なのだ。
そんな親子程年が離れた麗子さんの身体を僕は抱くことができるのか。
そう、聡は言ってきたのだ。
僕は起き上がりながらこう答えた。
「ええ、抱けますよ、麗子さんの事を愛してるから…」
それを聞くと聡は怒ったようにまた僕を殴った。