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僕の麗子さん
第8章 発覚
僕も負けてはいなかった。
聡の頬に拳をぶつけたのだ。
聡は少しよろけながらこう言ってきた。
「生憎、俺も麗子の事を愛してる。麗子が60になろうが70になろうが俺は麗子の事を抱いてやれる…君は、麗子に少し遊ばれてるだけなんだよ、それが分かってないのか?」
僕はその言葉を聞くと怒りが込み上げてくるのを抑える事ができなかった。
「麗子さんは、僕のことを愛してくれてるんだ!!」
そう言うと僕はまた聡を殴った。
聡は少しふらついたが直ぐに体制を直した。
「麗子との事は諦めるんだな、君も自分にふさわしい年齢の女の子を探して付き合うといい…」
聡はそう言うと拳で僕の腹に一発殴って来た。
僕はよろけてまた床に倒れた。
顔を殴られたせいで僕は口の中を切り、口角からは血が滴り落ちていた。
その血を指で拭った。
尚も聡は僕の腹に蹴りを入れてくる。
僕は、苦しくなり身動きが取れない状態になってしまった。
「麗子とはもう二度と会うな、いいな!!」
聡はそう言うと勝ち誇った様にバックヤードから出て行った。
僕はよろけながら起き上がった。
悔しくて悔しくて仕方がなかった。
それに、麗子さんにとても会いたかったのだ。
僕は、麗子さんのいる控室に向かった。