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待ち合わせは 初めてキスをした処
第2章 7週間
・・・ありがとう・・詩穂・・綺麗だったよ・・・

恵美が振り返ると そこには 啓子が立っていた

・・・抜けられたの?・・・ 恵美が聞くと 頷いた

・・・勇太 寝てて・・・  
恵美は勇太の心に囁き 勇太の意識が遠のいて行った

・・・啓子さん 早く 此の体使って・・・ 
恵美は勇太から離れ 啓子に呼びかけた

・・・ ありがとう ・・・   
勇太が体を 痙攣させ 千鶴が慌てて 勇太を抱き留め

「 詩穂 綺麗な舞を有難う お父さんお母さん 御免なさい 」 
勇太が両親の傍へ歩み寄った

「 啓子なの? 」 母親は勇太を抱きしめ 涙を流し 
父親が 2人を抱きしめていた

勇太は涙を流し 詩穂に向かい 何度も有難うと繰り返し 
詩穂が涙を流しながら抱き着いていた

・・・ごめんなさい もう 行かないと・・・・ 

・・・詩穂 お父さんとお母さんを宜しく・・・
勇太の体から 詩穂が抜け 恵美が飛び込んだ

「 啓子さん お空へ 上がって行きました 」 
勇太が空を見上げ 両親も空を見上げていた
校長が近寄り 詩穂に向かって

「綺麗な 舞を有難う 素晴らしかったよ 」 
ねぎらいの言葉を掛け 後ろを振り向き

「寺田先生 遠藤先生 お二人に お迎えが来ていますよ 」 
2人が怪訝な顔をした

前日 校長から二人 日曜に 奉納舞を見る様言われ 
断ろうとした処 大切な事だと 押し切られ 
設営に立ち会わされて 少し不満げに 校長を見た

校門に白と黒の ツートンの車が3台止まって 
中から制服の警察官が 二人を取り囲んだ
強姦 強制猥褻 強要 脅迫で 逮捕状が出ています 
御同行願います 逮捕状を翳され
二人は車に乗せられて  
寺田と遠藤の姿は消えて行った

校長は恵美から 預かった二人の行為を見て 
被害にあった女子生徒に 個別に連絡を取り
被害届を出して貰い 合わせて慰謝料請求を起こすよう 
手続きを行っていた

寺田と遠藤は 民事 刑事両方で裁かれ 
10年間の女性達への 慰謝料は2人の経済を破綻させ
その日を最後に 二人の教師は学校から
姿を消した

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