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第2章 ７週間

・・・・・・・」　
石原は無言で　勇太（恵美）を見た

・・・しょうが　無いな　最後の手段・・・　
恵美は勇太から抜け　石原の頭にそっと手を置いた

真っ白な　炎が迫り 辺りを見回して　
抱き締めた妹を　守ろうと体を被せ
強く抱きしめ　絶望の中で　文を強く抱き　

・・・ごめん・・・　

・・・ごめん・・・　

・・・守れなくて・・・

・・・　文　ごめんな・・・

涙を流し　何度も何度も言い
二人を　業火が包み込んでいた

ーーー
ーーー

古い町並みを　石原は走っていた　自分が小さく感じる　
手に温もりを感じ　振り向くと　妹が
文　大丈夫か？　大きな瞳で頷き　
一生懸命　石原の走りに合わせて　躓いたのを背負い　
もう少しで公園だから　声を掛け　
此処を抜けたら・・・　
細い路地の向こうから　炎が　巨大な竜の様に　
顎を開き迫って来る　後ろを振り返ると
炎が迫って来る　文を抱きしめ蹲って　
耳元で　文、ゴメン　ゴメン　ゴメンな・・・
二人は　強い炎の中　飲み込まれて行った・・・

　　　　　　　　　　　　　　ーーーーー
　　　　　　　　　　　　　　ーーーーー


石原が　驚いた様に顔を上げ　文！！　呟き　
麗がお兄ちゃん！　石原は立ち上がり　麗の横に立ち
麗を抱きしめ　涙を流していた・・・

その後　恵美は石原と何かを　話し　
5人は談話室を　後にして　
帰りがけ　千鶴が　勇太を見て

・・・今　どっち？・・・　と聞いて来た　
二人でいるよ　勇太が答えると

「恵美　先の事　判るの？」　と聞いてた

「少しは　判るは・・・」　恵美が答え

「私　誰と結婚するの？」　千鶴が聞き　

沙也も私も知りたいと　勇太を見た

「知らない方が　良いよ・・・」　恵美は俯き答え

「猪狩さんだって　3つの選択が合ったでしょう　
　違う人生に成って行く・・」

「そうでしょう」　二人は頷いた

「多分　幸せな結婚生活　送れるよ　それだけは判る」　
恵美は頷き　二人は納得しない顔で頷いた