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第4章 啓介

翌週　

前回と同じコースを　台風が通過すると天気予報に　
消防団の招集が掛けられ茂雄も　集会場へ集まった　

団長の指示で皆が　合羽を纏い　川の氾濫を監視に二人が向かい
啓介が　団長に　お袋が体調悪くして　伏せってるから　
様子を見て来ると　豪雨の中を出て行った

茂雄は黙って　啓介の後を付いて行った　
強い雨と時折光る　雷の中　啓介は真っ直ぐ　
茂雄の家に向かい　玄関の呼び鈴を押していた　

雷の光が輝く中　啓介の下卑た目が光り　扉を強く叩き
呼び鈴を押す姿が浮かび上がる　茂雄は後ろに立った　

強い雨の中　茂雄が後ろに歩み寄るのを
啓介は気が付かない　

扉を強く叩いている啓介の後ろに立ち　
茂雄の持っていたスコップの平な面が　
啓介の後頭部を叩き　啓介が蹲り　
地面に体を投げ出した・・・・