パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第5章 待ち合わせの場所へ

京浜急行の汐入駅から　5分　横須賀駅からも5分
勇太は　海の見える　ベンチで　海を眺め　ペットボトルのお茶を
傾けていた　恵美と約束して1１年目、３０歳に成っていた　
毎年駅の傍の　ホテルを三日間借り
必ず　恵美の　墓参りをしてから
三日間海を眺め　待ち続けて居た

恵美と　約束して1１年目　恵美が横に座っても　8歳か9歳　年の差１８歳？
親子だな　何処かで自嘲し　海を見つめていた
今年も　お盆が終る　また来年　海に向かって呟くと　腰を上げた
ーーーー
大学を卒業して　就職して　仕事に追われながら　毎日を過ごしていると
告白された事も　3度4度と重なり　その度に断っていた処　
同性愛者では無いかと　噂されるように成り　
出張の時に同室に成った　同僚に迫られた時は　
死に物狂いで　抵抗して　最後に　鼻柱を殴った事で　
謹慎を　言い渡され　何も言わず　従って3年ほど　
閑職に回された経験も有った

今は　福島の営業所で　東北地方を重点に　営業を任され　来年から
また　移動の打診も受け　部下達へと仕事を委譲しながら今年も
横須賀へ足を運んでいた