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待ち合わせは 初めてキスをした処
第5章 待ち合わせの場所へ
石原先生 猪狩さんが大学卒業した時に 結婚したよ
恵美が置き上がり 勇太を見下ろし 勇太は頷いた

・・・結婚したんだ・・よかった・・・

猪狩さん お母さんに付いて行って 1週間で お父さんの家に行く
そう言って 母親の家を出て 石原先生の家に 行ったんだって
学校変わった事 両親も知らなくて と言うより 
両親が探さなかった見たい
大学を卒業するまで 待って結婚式を挙げて 
俺も出席したら 恵美に言われた通りに成ったから 
恵美には感謝していると言われたよ
猪狩さんのお母さんは 猪狩さんが大学2年の時 
アルコールが原因で 亡くなって お父さんは 新しい家に入って 
半年で蒸発して行方は分からない
結婚式の時 猪狩さんが言ってた


・・・ 勇太 明日 お母さんに逢いたい 連れて行ってくれる・・・
勇太の胸の上に 裸の体を預け 恵美が 頼んで来た

・・・良いよ 明日 行こう・・・


恵美の家に向かい 家が近付くと恵美の歩調が段々と 遅く成り
玄関の前に 立った時 目に涙が浮かんでいた
二人並んで ドアの前に立ち 呼び鈴を鳴らした

母親の声が聞こえ ドアが開けられ 勇太を見て
笑顔に成り 恵美に視線を合わせ 二人を玄関へ招き入れ
上がる様に 促して来た

「今日は ご無沙汰してます」

「金子君 いらっしゃい 昨日もお墓参り 有難う」
母親は 二人を座らせ 立ちあがると

「今 お茶を入れるから 待って居てね」
恵美を見つめ 台所へ姿を消した

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