この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
とある家族の裏事情
第1章 裏事情 〜序章〜
どうして、こんな事になったのか…
話しは数時間前に遡る
AM5:30
長男の翔太が2階から静かに降りてくる
他の家族を起こさないように静かな声で
「行ってくるね」
と、優しい声音で話しかける
母、舞花はキッチンで
3人分のお弁当を作りながら
「車に気をつけてね」
と、笑顔で長男に声を掛けた
今年、39才になった舞花は3人の子持ち
長男の翔太は大学生、スポーツが好きで
朝5:30からのジョギングは毎朝の日課だ
程よく筋肉がついたスラっとした体型で
髪型にも洋服にも気を使っているからか
近所でも評判のイケメンだ
AM6:30
長男の帰宅と同時くらいに次女の実月が
目をこすりながら降りてくる
「おはよぉ……おかえりぃ……」
次女は長男と違い運動が嫌いなようで
本の虫
放っておくと永遠に
読み続けるんじゃないかと
思うくらいに本好きだ
今時のお洒落には興味が無いようで
洋服は舞花と一緒の時しか買わないし
1人で美容院にも行きたがらないので
いつも舞花に連れられて
同じ美容院に行っている
「お兄ちゃん、良ちゃんを
起こして来てくれる?
帰ったばかりなのに、ごめんね」
申し訳なさそうにする母に長男は
笑顔で「了解」と答えると2階に
上がっていく
長男に末っ子を起こしてもらうのも
毎朝のこと
末っ子の良太は今年7才の小学1年生
歳の離れた末っ子は家族のアイドルで
甘やかし過ぎている気がする
しかし、甘え慣れてしまったのか
まるで小悪魔のような性格で憎めない
長男は末っ子の部屋を開けると
気持ち良さそうに寝ている
「良太~、朝だよ〜」
長男の優しい声でハッと目を覚ますが
すぐに、むぅっとして
「いやっ!まだ眠いもん!」
そういうと末っ子は布団の中に
隠れてしまった
長男は優しく布団をめくると
末っ子を抱き上げる
「今日の給食はデザートに
みかんゼリーが出るんでしょ?」
末っ子は長男に抱っこされて
甘えながら「……そうだった」と
答えると一緒に1階に降りてきた
夫以外の家族が揃い子供達に慌ただしく
朝ご飯を食べさせる
片岡家の朝の風景だ
話しは数時間前に遡る
AM5:30
長男の翔太が2階から静かに降りてくる
他の家族を起こさないように静かな声で
「行ってくるね」
と、優しい声音で話しかける
母、舞花はキッチンで
3人分のお弁当を作りながら
「車に気をつけてね」
と、笑顔で長男に声を掛けた
今年、39才になった舞花は3人の子持ち
長男の翔太は大学生、スポーツが好きで
朝5:30からのジョギングは毎朝の日課だ
程よく筋肉がついたスラっとした体型で
髪型にも洋服にも気を使っているからか
近所でも評判のイケメンだ
AM6:30
長男の帰宅と同時くらいに次女の実月が
目をこすりながら降りてくる
「おはよぉ……おかえりぃ……」
次女は長男と違い運動が嫌いなようで
本の虫
放っておくと永遠に
読み続けるんじゃないかと
思うくらいに本好きだ
今時のお洒落には興味が無いようで
洋服は舞花と一緒の時しか買わないし
1人で美容院にも行きたがらないので
いつも舞花に連れられて
同じ美容院に行っている
「お兄ちゃん、良ちゃんを
起こして来てくれる?
帰ったばかりなのに、ごめんね」
申し訳なさそうにする母に長男は
笑顔で「了解」と答えると2階に
上がっていく
長男に末っ子を起こしてもらうのも
毎朝のこと
末っ子の良太は今年7才の小学1年生
歳の離れた末っ子は家族のアイドルで
甘やかし過ぎている気がする
しかし、甘え慣れてしまったのか
まるで小悪魔のような性格で憎めない
長男は末っ子の部屋を開けると
気持ち良さそうに寝ている
「良太~、朝だよ〜」
長男の優しい声でハッと目を覚ますが
すぐに、むぅっとして
「いやっ!まだ眠いもん!」
そういうと末っ子は布団の中に
隠れてしまった
長男は優しく布団をめくると
末っ子を抱き上げる
「今日の給食はデザートに
みかんゼリーが出るんでしょ?」
末っ子は長男に抱っこされて
甘えながら「……そうだった」と
答えると一緒に1階に降りてきた
夫以外の家族が揃い子供達に慌ただしく
朝ご飯を食べさせる
片岡家の朝の風景だ