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とある家族の裏事情
第2章 裏事情 〜長男の事情〜
翔太は、とあるサークルの
活動部屋の前で腕を組んでいた
ドアの横にはサークル名の書かれた
ポスターが貼ってある
「歴史雑学研究会 (基本、自由!!)」
自由って…それってサークルの
意味有るのか………?
自分は歴史とかには特に興味は無い
しかも何故、自分が
ここまで来てしまったのかも
よく、わからない……
ん~~~、と悩んでいると
後ろから声を掛けられた
「あのっ…!!
入会、希望ですか……?」
そこに居たのは例の彼女だった
「いや…えっと……」
「見学とか自由ですよ…!!
良かったら、見て行きませんか…?!」
招かれるまま、入ってしまった……
しかし入ってみると、いよいよ
よく分からない………
部屋を囲むように本棚が置かれて
それぞれの本棚にはギューギューに
本が並ぶ…というより詰められている…
部屋の中央にはソファーが2つ
それぞれ、まったく違うテイストだ
本棚と本棚の空いたスペースに
パイプ椅子が何個か挟まっている
彼女に促されてソファーに座り
「あの……ここは、どういう
活動をするサークルなんでしょう…?」
もう、興味本位だ…謎過ぎる……
すると、らんは嬉しそうに
「はいっ…!!
ここは歴史の雑学を研究するサークルです
活動内容としては、自分の好きな
歴史的出来事や好きな年代の裏話とか…
実は〇〇だった!とかを突き詰める
……?場所………です!」
おいおい……説明に………
「?」が入ったぞ………
「でも…皆さん、好きな時代や
研究分野がバラバラで、ここには
基本的に人は来ません…!!」
ますます、わからん……
サークルに入る必要性あるのか…
「サークル活動って言うんですか?
それ………-?」
「えぇっと、ここに有る先輩達が
残してくれた文献が読み放題で…
年に数回、飲み会か歴史的建築物を
見に行く会とか、開催してます!」
「ここに居らしたって事は片岡さんも
歴史に興味有るんですよね?
何が、お好きですか…?!」
らんは穢を知らない綺麗な瞳で見つてくる
(ごめんなさい…!!興味無いです…!!)
とは、もちろん言えず
「あ〜〜〜〜、俺は……
戦国時代とか…好きかなぁ…·」