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とある家族の裏事情
第2章 裏事情 〜長男の事情〜
翔太の頭の中は今、抱きしめている
らんの体の事で、いっぱいになっていた
(うおおぉぉ…やわらけぇ…
暖かいし…いい匂いするし…
なんだ、この生き物は……!!)
すると、らんが
「かっ、片岡さんっ!!
もう大丈夫だから…離して……」
翔太は、この柔らかい体に
少しでも長く触っていたかったからか
らんの太腿に腕を回して持ち上げた
らんから「きゃぁっ!」という
驚きの声が漏れて、そのまま
ベンチに運んでフワリと座らせた
彼女の横に、ドカっと腰を降ろすと
「ふぅーーーーーっ」と
長い溜息を吐いた
らんは両手で顔を覆うように抑えて
真っ赤になっている
(落ち着け……落ち着け………俺………)
すると、おもむろにらんが話し始めた
「か…片岡…さん…
す……すっ……好きです………!!!」
翔太は、ぐるんっと顔を
らんの方にむけて心底驚いた…
という表情で、らんをガン見してしまった
らんは恥ずかしそうに広げた両手を
自分の前でアワアワと動かしながら
「ちっ……違うの………
付き合いたい…とかじゃ…なくてね……
気持ちを…伝えたかっただけ……
と…言いますかっ……あの………⁉⁉」
次の瞬間……
らんの頬を両手で包んで
彼女の口内に舌を捩じ込んで
舐め回していた
らんは初めての深いディープキスに
戸惑い、どこで息を吸えばいいのか
わからずに酸欠になりそうになる
翔太の肩を「限界」と伝えるように
トントンっとタップする
らんから唇を離して彼女が
「はーっ、はーっ………」
と、息を吸うと
また、唇を塞いで舌を捩じ込む
「んんんんんーーーーっ……!!!
ちゅぱっ…
はーっ…はーっ…はーっ……
んぐっっ……んんーーー……!!!
じゅぱっ……れろぉっ……
ずるるるるっ………あふぅっ………
んぐぅっ………ぢゅうぅ………」
らんの口の端から垂れた涎を
首筋から舌を這わせて舐め取る
「はーっはーっ……やばっ……
らんちゃんの唾液……美味し……」
きっと今、自分は飢えた
獣のような顔をしているのだろう
時を忘れて、らんの口内を
味わい尽くすと彼女は顔を真っ赤にして
肩を上下に揺すって
ぜーっ…ぜーっ…と息をしていた