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ママ活
第4章 愛しのお姉様と姫とママ
触れるだけでも濃密なキスが、明咲から冷静な判断力を奪う。
「……んぅ……」
唇同士が離れた。
佐和子に、いつになくしおらしく妖艶な顔が浮かんでいた。
四年前、明咲は彼女に自身の身体を一切触れさせないように、あらゆる手管を駆使していた。抄から教えられた誘導、仕草、口説き文句は、本当に明咲に主導権を握らせたのか。彼女は、いつから明咲達の嘘を見抜いていたのだろう。
明かりを落とすと、明咲は佐和子にキスを返した。普段より低めた声色で、恋人にでも呼びかけるつもりで、彼女の名前をささめく。
小さな電球の薄明かりが照らす彼女の美点を賛美して、指や腰、太ももを愛撫で這って、唇に舌をこじ入れる。目が慣れると、とろんとした玲瓏な目が視界に触れた。頬や鼻先に口づけて、彼女からのキスをねだる。その唇を味わいながら、とろけるような手触りのワンピースの裾を捲り上げて、じかに脚を撫で回す。
「佐和子さん、やっぱり肌、すべすべ……こんな風に、たまには僕にも触らせて下さいよ……」
「ンッ……それは、本、心……っ??」
「どうだと、思いますか……?」
「あぁっ……」
明咲は佐和子の耳に息を吹きかけて、彼女の背中のファスナーを探り当てた。
再会以来、彼女に抱かれてばかりいた。彼女に加虐の旨みを教えたのは亜純らしいが、今にもブラジャーを溢れ出しそうな乳房を丸出しにして、物欲しげな瞳を揺らしている彼女は、穏やかなセックスを好んでいた昔のままだ。