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ママ活
第4章 愛しのお姉様と姫とママ
明咲は、佐和子からワンピースを除いた。あでやかで思わせぶりな下着に所感を述べて、肉体を誉めて、彼女がくすぐったがる場所に唇を寄せる。
畳に脚を投げ出して、水に打ち上げられた魚のようにたわみながら、彼女が明咲を呼ぶ。本名と、偽名の交互で。
彼女の吐き出す賛辞が白々しく聞こえないのは、美貌ゆえの説得力か。見目麗しい女の言葉は、ずるいほど信頼性が高い。
ちゅぱ……くちゅ……ぴちょ…………
尖った乳首に舌をまといつかせるのと同時に、明咲は佐和子のショーツを下ろして、割れ目をなぞった。
柔らかな肉の重なりから、絶え間なくとろみが這い出ていた。欲望の匂いを連れたそれは明咲の指にまとわりついて、奥へ誘う。
…──佐和子さんが気持ち良くなってくれるところを見て、感じるのが好き。
愛おしい人に尽くしたくてたまらなくなるのは、おかしいですか。
佐和子さんを大切にしたいから、今日は口で愛でさせて欲しいです。
かつて明咲が彼女に浴びせた無数の言葉は、端から空音でもなかった。少なくとも虚偽で塗り固めた明咲と違って、佐和子のまごころ、容姿、人間性は、ありのままの彼女に備わっていたものだ。
「佐和子さん、ここ弱かったですよね……まだ、我慢しているでしょう?僕しか聴いていないんです。もっと聴かせて……色っぽく感じてくれている声……」
割れ目の周辺をまさぐって、身体中にキスを散らして、佐和子に休ませる間も与えないで呼び水を施す。
佐和子は、明咲だけを愛さない。今までも今後とも、それは変わらないだろう。金で快楽を得ているだけ。だが彼女が取引に用いるそれらは、愛より明確な輪郭を持つ。