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ママ活
第4章 愛しのお姉様と姫とママ
ズブブっ。
「あアァンッ……」
「根元まで入ってしまいましたよ。少しも我慢、出来ないんですね?性欲旺盛なんですから……指、締めつけすぎですって」
「んんぅ……っ!……良いの、気持ち、っ、イィっのぉ……ッッ……」
突き動かされるようにして、佳歩は扉を開けていた。
框の向こうを覗いた瞬間、心臓が大きく波打った。
甘く癖になりそうな匂い。湿り気を帯びた女の匂いに佳歩が遅れて気付いたのは、佐和子の野性的な声が、それだけ主張していたからだ。
聴き馴染みのない声の主は、佐和子を組み敷いていた。紺色のシャツに、たゆませたシルエットのスラックス。そこいらの男を気取ったような佇まいの人物が、佳歩の愛してやまない友人だと判断出来たのは、うなじでまとめて短く見せかけているものの、綺麗に巻いた焦げ茶の髪が、下ろせば彼女ほどの長さになると見抜けたからだ。背中を向けていて、何をしているかは確かめられない。だが雇用主の脚と脚の間に伸ばした片手から立つねっとりとした水音、全裸の女体を啄むような動きから、覗き見すべきことではない行為の最中だと見当はつく。
第三者の気配に気付く様子もなく、明咲達は互いに名前を呼びながら、脚や指を絡め合っていた。佐和子の乳房に鼻先をうずめていたらしい彼女が体勢を変えて、雇用主の唇を塞ぐ。