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ママ活
第4章 愛しのお姉様と姫とママ
「古賀さんの好きそうなこと」
「……明咲」
「っ、佐和子さん?!」
ついときめいてしまうほど優しい声に呼ばれた直後、明咲は佐和子の豊満な胸に背中をうずめた。後方から捕らえてきた腕。ほど良く弾力も感じる反面、その抱擁は、腕や鎖骨の肉づきの薄さも伝わる。
佐和子の指が、明咲の唇に触れた。その指が口内に進入して、歯列や舌を撫で回す。
「あ……ぁっ、さわっ、……」
女の秘境をまさぐっている時に似ている。佐和子の指が歯茎や口蓋を踊って、喉に迫る。人差し指が加わって、明咲は喉を露出した。お舐めなさい、というささめきに従った舌に、佐和子の指が唾液を促す。口内にとどまれなかったそれが、顎を伝う。
「古賀さん、刺激が強いわ……」
「まさか、お付き合いされているの?」
「本当はお二人で旅行されていたとか……」
三人目の女の推理は、佐和子によって否定された。
明咲にも佐和子にも、同伴者は別にいる。
だとすればどういう関係か。
女の一人の質問に、佐和子が息を吸った。
「皆様がお好きそうな関係よ」
まぁぁ、と大袈裟な声が上がった。
どこのギャラ飲みで知り合ったのか、社員というのは嘘だったのか、愛人ではなく恋人同士になる気はないのか。
そうした質問が、次から次へと佐和子に向かう。
呼吸も妨げようとしていた指が抜け出ると、明咲は僅かに咳き込んだ。