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ママ活
第4章 愛しのお姉様と姫とママ
指を唾液に濡らしたまま、佐和子が明咲の乳房を掴んだ。その手をむにゅむにゅ動かす彼女に、どうあっても上品な女達の関心が集まっている。
女達の数名が、昔の佐和子を引き合いに出してからかった。彼女らの内数名が、どこぞの店のお気に入りはどうなったのだ、などの話題を持ち出してきた。
「あの子達と遊んでいる場合じゃなくなったわ。こんなに良い子、滅多に知り合えないもの」
「まぁ、新藤さんくらいの品まである美人なら、夢中におなりになるのも納得」
「だけど彼女、はしたないんじゃなくて?」
「それは、ねぇ。私達がいても、あんなに触り回されて息を荒くするなんて、エッチな姿を見られて悦んでいるみたいだわ」
「古賀さん、ペットはちゃんと躾けなければ」
次第に大胆さを増す佐和子の愛撫に、明咲の意識はとろけるように傾くばかりだ。新参者を品定めする女達の目、無数の瞳の奥に覗く陰湿なぎらつきになど気付きもしないで、当然、彼女達の野次も、明咲の耳はほとんど拾えていなかった。
「そうねぇ」
薄いストッキングの覆った明咲の脚を撫でながら、佐和子の頷く気配がした。
彼女が何に賛同したのか知るより先に、脱ぎなさい、というささめきが、明咲の耳をくすぐった。
明咲は、佐和子の胸にもたれかかったまま、辺りを見回す。
彼女と同じ顔つきでこちらを見る者、無表情に近い者、笑顔に他意の感じない者、脚と脚をすり合わせている者──…女達の共通点は、明咲達に顔を向けているところである。