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ママ活
第4章 愛しのお姉様と姫とママ
「佐和子さん、何言って、るん、で──…」
「着ているものを全て脱いで、三橋(みつばし)さんにお仕置きしていただきなさい」
佐和子の視線の先を追うと、浴衣姿の女が一人、床の間に腰かけていた。手には皮鞭。聞けば、彼女は旅先で気の合う女と縁が持てれば、淫らごとに誘おうという腹積もりで、物騒な物もトランクに詰めてきたのだという。
見た感じ三十代前半の三橋は、一見、清楚でありながら、得体の知れない色香を振り撒いている。
私の顔に泥を塗るの?
脅迫めいた佐和子の声色に操られるようにして、明咲は彼女に従う。
「立ちなさい、その方が脱ぎやすいわよ」
「佐和子さんに見せているなら、数が増えたって同じでしょう」
下着とストッキングだけの残った明咲に、コの字型に並んだ女達が野次を浴びせる。
明咲は佐和子に身体を向けて、ブラジャーの金具に指をかける。
佐和子と彼女の友人達が言い出したことだ。好んで脱衣を始めたのではない。
自分自身に言い聞かせて、明咲は下着を脱ぎ捨てた。立って歩けば良いのに、という女達の言葉と視線を受けながら、床の間の手前に移る。
三橋が脚を組み直して、つま先で明咲の顎を持ち上げた。
「本当に脱いじゃったのね。……古賀さんはあんなにお優しかったのに、本当に意地悪におなりに?」
「私は昔と変わらなくてよ。気持ち良いことが好きなだけ」
「ふぅん。愛人同士、似ていらっしゃるのですね」
「っ、ァッ……」
三橋の手が、明咲の乳房を撫で上げた。指の腹がその頂をこすって、膨らみの麓を彷徨って、たぷんと肉の傾斜を揺らす。
「んっ、……んぅ……ぁ、ンッ……」
…──乳首、ツンと勃っているわよ。仔猫ちゃん。
明咲の耳朶を舐めた舌が、ささめきを連れて聴覚に通じる内部をくすぐった。