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ママ活
第5章 社畜と推し活とママ活
「良かったぁ、間に合いましたね。会社やネカフェに泊まり込みなんて、疲れ取れませんし」
「りなちゃんは疲れ取る気ないでしょ。こうなったからには、満足させてもらうから」
「亜純さんにお持ち帰りしていただけるなんて、贅沢……!」
りなをもう少し凛とした顔つきにして、悩ましげに掠れたメゾの声なら、亜純の特に可愛がっているセフレに近付くかも知れない。
つと、そうした思いが脳裏をよぎったくらいには、彼女の猥褻さも徹底している。実際、りなとは出逢って三ヶ月でこうしたこともする距離感になったが、彼女は亜純の素顔を知っても顔色ひとつ変えなかったし、尻尾を振ってさえいたのではないか。
深夜の公園。
稀に通行人やバイクの通りかかるそこに着くと、亜純はりなに脱衣を命じた。
長い黒髪のお下げに薄化粧、りなの容姿はともすれば彼女より年下の明咲よりあどけなく見えるが、恥じらいながら、しかし亜純の視線を見るからに意識した風にジャケットを脱いでカットソーを自ら捲り上げていく様は、女体が得る快楽を知った女そのものだ。
ぷるん、と露出した彼女の乳房が、夜風にそばだつ。近くにゴミ回収者が止まっても、亜純は彼女に手を動かすよう促す。遠目に見える作業着姿の男達は業務に勤しんでいるが、彼らの集中がふと途絶えたら、どうなることか。ここら一帯に変態の噂でも立つかも知れない、と亜純が彼女をからかうと、ゆるんだ顔が嫌がる風を気取った。