この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ママ活
第5章 社畜と推し活とママ活


「もう佐和子さんには、迷惑かけたくない」

「おねだりが迷惑なら、愛人の文化なんてとっくに頽廃しているわ」


 ついには綺美果は、明咲に世辞も向けなくなった。仕方なく産んで育ててやった恩を仇で返すのかだの、人でなしの実父とそっくりだの、夜間のマンションには不適切な金切り声が反響し合う。


「女が相手なら楽なものでしょう?!私みたいに種を植えつけられもしない、誤って身ごもりもしないんだから!!」


 明咲の腕を掴んだ綺美果が、悲痛な剣幕で声を荒げる。


「やっと失恋から立ち直れたのに、またお母さんを苦しめるの?!どうせ誰も愛せないなら、金くらい搾り取りなさいよ!!」

「お、母さ……ん、痛い!ぅっ……く」



 これ以上、綺美果が興奮すれば、近隣住民から苦情が出る。……

 彼女の指が食い込む腕より、後処理を思って気が滅入りそうになった明咲の視界の端に、恐れていたものが触れた。第三者の影である。

 もっとも、夜間の母娘喧嘩に居合わせた第三者は、ここの入居者ではなかった。
/189ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ