この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ママ活
第6章 自分を幸せに出来るのはママ?それとも……


「お母様を助けるためじゃないわ。お金が必要そうだったから、次こそ貴女を巻き込まないで、自分で稼ぐよう提案したの」

「飲み屋にはちゃんと勤めていたのに……」

「そこで男に騙されているんじゃ、本末転倒。食堂なら悪質な客は来ないし、彼女もチヤホヤされていて、満更でもないみたい。更生するかもね」


 佐和子の視線の先を追うと、今も、社員達が綺美果に群がっている。

 昔から、綺美果は料理を極めていた。男の胃袋を掴むための努力だった。

 初め、佐和子の誘いには消極的だったというが、恋人を家に連れ込んでいた時と同じくらいの表情で、今は業務に勤しんでいる。


 …──だからと言って、彼女を許すのはまだ早い。


 そう言い残して佐和子が立ち去ると、明咲はようやく手を合わせて、冷めかけた味噌汁に手をつけた。


 懐かしい味だ。

 明咲が同級生らに劣等感をいだくほどには、娘の身嗜みに無頓着の母親だったが、料理だけはどこの親とも張り合えるのではなかったか。厨房にはほとんど入っていないというが、炊飯から魚の焼き加減に至るまで、彼女の仕事が行き渡っているのが分かる。


「そうだ、明咲ちゃんに相談があったの」


 とりとめない話題から、佳歩の口調が改まったのは、突然だった。

 彼女は度々、妹を話題に出すことがある。その妹に関して、あることが気にかかっているらしい。
/189ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ