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ママ活
第6章 自分を幸せに出来るのはママ?それとも……
「小川ちゃん……好き、可愛いよ」
「友達、として、でしょぉ……っ?」
「最初で最後、最高の、ね。ん……ごめんね、好きとかよく考えたことない……」
「亜純さんって、人は、……」
明咲は、寝台に腰を下ろして佳歩と向かい合わせになる格好で、彼女を膝に跨がせた。
意図して僅かに腰を浮かせた彼女は、ともすれば蝶の軽さだ。
亜純を恋人として想像したことはある。交際歴が白紙というのが信じ難いほど、彼女はデートの相手をときめかせるのが上手い。明咲の容姿に関わるコンプレックスがやわらいだのは、彼女のお陰だ。だが、彼女と会うのはセックスのためで、明咲は彼女の家族構成も知らず、彼女は明咲の誕生日も知らない。
そうした事実を説明すると、キスも今のが初めてだったと言う佳歩は、少し笑った。
「それが、学校の人達ほとんどが知らなかった、明咲ちゃんのプライベートだったんだ」
…──元ミュージシャンでも経営者でもなくて、平凡な会社員だけど可愛がってくれる?
前のめりに上体を預けてきた佳歩のバスローブの裾を開いて、白い太ももを露出させる。明咲は、ふにふにとした薄肉の張った彼女の内股を撫でながら、片手でバスローブの紐をほどいて、首筋に吸いつく。しっとりとした、逆に唇を吸いつかれるかと思うような表皮を啄んで、唇を塞ぐ。