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ママ活
第1章 社長が昔のママだった──case1.明咲──
弾かれるようにして、佐和子の肩を押し返した。
優しい微笑み。だがその目は、冗談を口にしたばかりの人間とは思い難い。
佐和子と再び愛人契約を結んで、自由も、当面の将来の選択肢も手放すか。それともそれらを守るために、今また借金まみれになるか。…………
何かあれば佐和子にはオレが頭を下げる。すぐにバレたら、あとの一千万も負担する。短期間でも楽しめれば、オレの目的は達成だ。
確かに宮田はそう言っていた。
そのことを思い出して、佐和子と再会した夕方の帰路、明咲は彼に、三年振りに連絡を入れた。社長室での一部始終を説明して、日曜日、彼女にデートの誘いを受けたことも付け足した。
すぐに既読が付いた。
再契約で許してもらえるなら彼女に従え、という内容の返信が届いた。