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ママ活
第2章 令和の女子高生のママ活事情──case.2ゆう──



 まもなく便意を催した。

 みじめな羞恥に震えながら、明咲は窪みという窪みを力ませて、今に放出させてしまいそうなものをこらえる。


「ハァッ、はっ……はァッ……」

「お腹、鳴ってるよ。ミルクが逆流したがってるね」

「あァァ……ふぅ、ンン……」


 ぐるるる……


 腹を下した時でさえ、ここまでの衝動はきたさなかった。不穏な音に焦って、明咲はいっそう下半身に全神経を集中させる。

 だが、亜純は明咲の尻や太もも、脚の付け根を愛撫して、排泄の欲求をそそのかす。彼女の指が、劣情の象徴がとろとろと這い出す潤みを鳴らして、クリトリスをつねり上げる。


「アアアッッ!!」

「我慢強いなぁ。そうだ。耐えきれたら、痛いことはしないでおこうか」

「だ、らめぇ……お、お手洗い……」

「行かせるわけないじゃん」


 性器への刺戟にくらくらしながら、明咲は浴槽にしがみつく。上体の重心をほとんど預けて、今は意識しなくても、尻を突き上げていなければ、腹の痛みを庇いきれない。


「耐えるなら耐えろよ。ほら、震えてるよ?お腹さすってあげる、明咲、この辺好きでしょ」


 クリトリスにとろみを塗りつけていた指が、膣口に浅く沈んだ。そして彼女の左手が、へその付近を触れるか触れないかの力加減で回り始めた。


「ァァッ……やめっ……お姉様ぁっ……ッッ」


 弾かれたようにして、明咲から力が抜けた。

 一度たわめば、逆流物を限界まで溜め込んだ消化器官は、一滴も残らず吐き出しきるまで欲望に従う。


 …──ミルク吐いちゃったね。我慢出来たら優しくしてあげられたのに、わざとでしょ。


 亜純が少しからかうだけで、明咲の腰の奥が疼く。
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