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ママ活
第2章 令和の女子高生のママ活事情──case.2ゆう──
* * * * * *
ゆうが亜純を知ったのは、小学生高学年の時分、近所に「ドーリィナイトメア」の出ているライブに出入りしていた歳上の友人がいたからだ。
当時のゆうは、彼女の熱心な話の聞き手だった。ステージ上で歌う彼女を、実際に見たことはない。だが、目を惹く容姿に玲瓏な声、その魅力を前にすれば、彼女が何故、金銭で佐和子と契約しているのかさえとるに足りない問題になる。
二人揃ってシャワーを浴びて、湯船に浸かった。ふとした拍子に身体が触れ合う入浴中、亜純が意図してゆうの胸や腰に手を伸ばしてきても、彼女を馴れ馴れしいとも思わない。
亜純は、ゆうを淫らだと言った。
身体の線が細い分、確かに、そこだけは何をしても肉を落とせない乳房は両手に包めば指の間をたわわな丘陵がこぼれ出そうとするくらいに発達していて、細い腰から広がる尻は、つん、と締まった線を描きながら、太ももの肉付きに対して豊かだ。腕は適度な筋肉を載せて華奢なままなだらかな凹凸が続いて、脇も腰も内股も、絵に描いたような女体を形成するために必要なもの以外を一切備えない。亜純も造形的な肉体美だか、健康的に鍛錬された感じもある。第三者が居合わせても、ゆうの方がなまめかしいと評価するだろう。