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ママ活
第3章 快楽かお手当かママか──case.3亜純──





 インターネットカフェの個室に入ると、亜純は明咲に口づけて、髪に指を埋めて頭を撫でた。


「よく頑張ったね。あー、可愛かったぁ」

「さっきの酔っ払い、こっち見て何か言ってたよね?!」

「明咲が発情するからだってば。ね、見ず知らずの人間に視姦されるって、実際どう?」

「そこじゃ、なくっ……て……」

「じゃあ、ここ?」

「っンっ!」


 煩わしいリボンの隙間に指を入れて、亜純は明咲の上体に、ひときわ尖った一点を探る。軽くこすって肉の中へ押し込むと、今度は明咲が亜純の顎を掴んできた。

 唇を押しつけて舌をこじ入れてくる彼女。防音装置に安心してか、貪る具合に水音まで立て始めた。


「仕事っ……後回しにさせ、るからっ!もぅ、少しも我慢出来ない……どうにかなるぅぅ……」


 くちゅ、ちゅぱ、ピチュッ……


 リモートワークに向いた個室は、二人で入れば窮屈だ。部屋というより箱と呼ぶに相応しい空間は、必要以上に音も匂いも反響する。


 じゅぷ…………


 ロープをゆるめてローターを抜くと、水浸しになっていたそれが、亜純の指をぬるりと濡らした。

 ミルクを浸した胡桃の匂い。

 猥褻で、ほのかに甘い女の匂いが亜純を酔わせる。
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