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ママ活
第3章 快楽かお手当かママか──case.3亜純──


「ぐしょぐしょ」

「言ってる、じゃない……」

「生温かい。明咲の中に入っていた証拠だー」

「やめてよ」


 くちゅり……くちゅ……


 顔を逸らせた明咲を横目に、亜純はローターに伸ばした舌を乱暴に動かす。


「佐和子さんの時より濡れた?」

「そういう質問、答えられない、からぁ……」


 亜純は、明咲を締めつけていたロープを外した。自由になった凹凸は、却って衣服をたぷたぷと揺らす。


 亜純は明咲を膝に乗せた。まだ呼吸の落ち着かない、腰から抱き上げただけであられもない声をくぐもらせる彼女の後方から手を伸ばして、スカートの下をまさぐる。
 割れ目は、洪水を起こしていた。言葉で彼女をからかいながら、指を沈める。ゆうと違って自ら腰を押しつけてきて、指の根元を咥えきるまで半身を振る彼女の声は、やはり個室によく響く。

 ゆるく巻いた髪を分けて、出てきたうなじに唇を落とす。背筋へ向かって啄んで、亜純は彼女の内股を撫でる。割れ目をいじる指を増やして、内部のざらつきをこする一方で、クリトリスを親指でつつく。


「ァンッ……何でっ……こんなっ、……アアッ……」

「明咲が誘ったからでしょ。あーあ、服、明咲のでシミになるじゃん」

「だてっ……気持ちッ……こんなの耐えられないに決まってる……ッァあっ……」


 耐えられないのは自分の方だ、と亜純は悪態をつきたくなった。

 明咲との予定を控えた日は、会社で誰と話していても、就業中でも、淫らな気分が先走る。会えば歯止めが利かなくなる。
 一年半も男装して、佐和子を相手に女を抱いていただけの期間があったなどとは到底信じ難い彼女は、亜純好みの淫らで可愛い女でしかない。

 亜純に湿った重みを預けて、生理的感覚に蹂躙される彼女の声、匂い、姿──…それらが、亜純の腰の奥をとろかす。
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