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ママ活
第3章 快楽かお手当かママか──case.3亜純──

亜純は性に奔放だ。バンド時代は、直感さえ是と認めれば、同業者やファンとも枕を交わした。佐和子の武勇伝を聞いたところで、特に何も思わなかった。セックスに慎重ではない人間同士、せっかくだから味見しておこうという程度の感情で、今もキスを交わしている。
「さて、佐和子さんには……」
亜純は、下着姿になって寝台に上るよう佐和子に指示した。
ボタンを外して、小豆色のレジメンタル柄のブラウスをはだけた彼女は、人の脱衣を眺めるなんて意地が悪いと亜純に文句をつけながら、ロングパンツのファスナーを下ろす。
服を乱せとは言っていない、脱げと言ったの。
そう亜純が催促すると、初めて自尊心が介入したのか、彼女はやや俯きがちになって、まどろこしく脱衣を再開した。
佐和子は、ヘッドボードに背中を預けて腰を下ろした。
亜純は、まず彼女の腕を開かせて、両手首に拘束具を嵌めた。拘束具は金具で締めつけを調整出来る仕様で、亜純はそこに鎖を繋ぐと、ヘッドボードに連結させた。続いて亜純は、手のひらを溢れるほどの乳房を覆ったブラジャーと同じデザインのショーツに指を差し入れて、それを引きずり下ろしていく。性の匂いのこもったシルクの肌着が、湿った熱を連れて彼女を離れると、淫らな秘境が露出した。

