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ママ活
第3章 快楽かお手当かママか──case.3亜純──


「りなちゃん、目、覚ましたくない?」

『えー、エッチな命令はなしですよぉ』

「あたしを何だと思ってるの」

『じゃぁ、どんなですか?』



 亜純は、明咲の内股をまさぐるのをやめて、その片手を恥丘へ伸ばした。
 さっきシャワーで流してきたはずの下半身は、まだ湿っている。縮れ毛に指を絡めると、ひくん、と彼女の腰がたわんだ。


「っ……ッッ、……」

『もしかしてどなたかいます?』

「っ、……んん」

「どうだと思う?」


「ァァッ……」


 亜純と佐和子の濡れ場をつぶさに聞かされたばかりの明咲は、いかがわしい映像作品でも観たあとの人間同様なのかも知れない。窪みを探り当てて割れ目をかき分けると、亜純の指は、彼女の小路にするりと入った。中指の付け根まで沈めきって、中で動かす。と同時に、亜純は、電話口のりなの声までどこか欲望の色を帯びていくのを感じ始めた。


 くちゅくちゅ。ズブブ……ぐちゅ……


「ぁっあ!」

『亜純さん?!』

「ぁっ……んっ……おねぇさ──…んんっ」


 その羨ましい人、誰ですか。濡れてきちゃったじゃないですか。…………


 恨めしげなソプラノが、亜純を咎める。唇を尖らせて膨れているりなの顔を想像しながら、亜純は明咲の膣内を攪拌していた。彼女の泉門をいじって、派手に音を立てる。

 洗練された愛らしさのある顔が、亜純をねめつけていた。心なしか目くじらを立てて、明咲なりに声を抑える努力はしているようだ。
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