この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ママ活
第4章 愛しのお姉様と姫とママ

「トリートメント、いつものと違う?」


 土曜日の午後、百貨店のコスメ売り場を歩いていた時、にわかに亜純が、明咲の螺旋を描いた髪を指に掬った。

 ゴールデンウィークも間近の街は、混雑している。そのため今も肩が触れ合うくらいには密着して歩いていた分、髪質の変化は観察しやすかったのかも知れない。


「やっぱり手触りも違う。明咲の薔薇じゃないと思ったら、変わったの香りだけじゃないんだ」

「香りで分かったんだ?期間限定のスパイシーフローラル。流すタイプなんだけど、そんなに残ってるかなぁ」

「明咲は、元々良い香りするからね。あたしの鼻が、センサー働くのかも」

「それって、下手な香水つけられないじゃん」


 目当ての売り場に到着して、明咲は整理番号を受け取った。

 予約受付中のポップの貼られたショーケースには、JILL STUARTの夏の限定商品が並んでいる。比較的どの季節もカラフルで明るいカラー展開が目立つここは、ピンクや黄色、青、緑など、次に出る品々も、まるでキャンディの色彩だ。このアイカラーは似合うに違いないだの、たまにはカラーマスカラを使ってみればどうかだの、サンプルと明咲を交互に見て所感を述べる亜純と話して待つ内に、整理番号の順が来た。

 現物を確かめなくても暗唱出来る定番アイテム。補充が必要になったそれらを伝えて、店員が梱包のために奥へ向かうと、ふと、同僚の顔が明咲の脳裏を掠めた。
/151ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ