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処女なのにアダルトショップでバイトさせられるお話
第4章 初めての実務
「アダルトマスター高田馬場店……」

高田馬場の線路沿いにあるビルの4階が指定の店舗だった。

「いい?あくまでも事務的を貫くのよ?恥ずかしがったり心の動揺を見せると男性はすぐにセクハラを始めるから。わかった?」

「……はぁ、がんばります。」

正直憂鬱だ。私の人生どうしてこうなった…という気分だった。

「私は黙って見てるから研修の続きと思って頑張ってね。」

エレベーターを4階で降りると店内には毒々しいカラーリングのアダルトグッズたちが所狭しと置かれていた。頭上にはコスプレ衣装やSMグッズのようなものが吊り下げられて鬱陶しい。

「既に帰りたくなってきました……」

「我慢して。これをクリアすれば時給アップよ。」

「はぁ……」

「おっ!石井さん久し振り。奥空けといたよ。」

「さんきゅー時田さん。儲かってる?」

「まぁまぁかな。そっちは新入りさんかい?」

「ええ、藤原智晶ちゃん。」

ぺこりと会釈をする。

「この人は時田さん。ここの店長よ。」

「よ、よろしくお願いします。」

髭を生やして黒服を着たダンディーはオジサマだった。

「よろしくちーちゃん。」

「よ、よろしくです。」

前言撤回、チャラいおっさんだった。
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