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処女なのにアダルトショップでバイトさせられるお話
第5章 初めての見ヌかれ
「先生います?」

大学でいくつかの講義を受けた後、人物画の先生の教室を訪ねた。先生は一人でキャンバスをイーゼルに立てているところだった。

「やあ藤原くんか。」

「こんにちは先生。新作でも描くんですか?」

「うん、そろそろ描かないといけないかなとね。」

「題材はなにを?」

「それが悩んでいて。まだ決まってないんだ。」

「そうなんですね。」

「で、藤原くんは例のアルバイトは続けられそうかな?」

「え?!……いやぁ。なんとか。」

「そうか。嫌ならいつでも連絡してあげるから。」

「ありがとうございます。」

バイトの話もヒドいけど、今は優樹のことの方が悩みだった。

「先生のお子さんってウチの弟と同い年なんですよ。」

「ああ、そう。5年生?うちは娘だけどね。」

「娘さん、最近急に変わったとかそういうのないですか?」

「変わったというと?」

「急に性格が変わるとか。」

「そうだね、あったかもね。」

「といいますと?」

「性格が変わったというのとは少し違うかもしれないけど…」

「例えばどんな事がありました?」

「そうだね、小さい頃から娘に絵のモデルをやってもらってたんだけど、急にやりたくないと言い出したとか。」

「‥…それってもしかしてヌード…ですか?」

「そう、去年だったかな。もうやりたくないって。」

「な…なるほど…」

娘とはいえ幼い子どもをヌードモデルにするとは芸術家ってわからないなぁ……

「遊び盛りでじっとしているのが苦痛だったのかもね。」

「え?いやー、先生そこは違うのでは…?」

「え?」

先生の言うことは少しズレていたけど、なるほど…身内とはいえ異性を意識する時期なのだというヒントは得られた。

「はい、淹れたてコーヒー。」

先生は私にコーヒーをくれた。

「あ、ありがとうございます。いただきます。」

「……そうか、藤原くんか。」

「え?」
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