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処女なのにアダルトショップでバイトさせられるお話
第6章 初めてのドアノック
帰宅して家族四人で夕飯を囲む。でも私と優樹が直接会話する事はなかった。
優樹は食事を終えると早々と自室に上がって行った。

私も食事を終えて食器洗いをして二階に上がる。

(さて……行きますか。)



コンコンコン

優樹の部屋をノックするのは初めてだった。私たち姉弟はお互いにドアをノックするという習慣がなかったから。

『なにー?』

カチャ

ドアを開けて優樹が顔をだした。

「あっ…ね、姉ちゃん…」

「ちょっと私の部屋に来て。」

手を引いて優樹を自分の部屋に連れてきた。

「な、なんだよ姉ちゃん……俺受験勉強で忙しいんだけど。」

「私が何が言いたいかわかってるよね?」

「くっ!!」

無言で部屋から逃げ出そうとする優樹。

「あっ!優樹、ちょっと待ちなさいよ!」

素早く通せんぼして阻止する。

「どいてよ姉ちゃん!」

「どかないよ、昨日の夜なんであんなヒドいことしたの?!」

「……」

気まずそうな顔をする優樹。

「寝てる私の服を脱がせるのもどうかと思うけど、それより…せ…精液を私に撒き散らしてそのまま逃げていったのが許せないんだけど。」

「えっと……」

「あのあと大変だったんだからね!」

「ごめんなさい……」

「ごめんじゃない!どうしてあんなヒドいことしたのって聞いてるの!」

「……ワザとじゃないんだよ。」

「はぁ?!あれのどこがワザとじゃないの?思い切りかけられたらんだけど?」

「……出るとは思わなかったんだ。」

「はぁ?!なに言ってるの?」

「いつもひとりで“アレ”しても出なかったんだ……」

「どういうこと?」

「だからそれまでは…えと…チンチンこすって気持ち良くなっても液は出なかったんだよ。でもあの時急に“出るっ!”ってなって。でも止めることできなくて気付いたら姉ちゃんにたくさんかかっちゃってて…僕も驚いて……でもメチャクチャ気持ち良くてそらすこともできなくて…出し終わったらどうしようもなくて怖くなって逃げちゃったんだ。」

「……」

優樹の言っていることが理解できず頭にハテナマークがたくさん付いている自分がいた。

「……ごめんなさい。」

優樹はそう言って私が思考停止している隙に部屋から出て行った。
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