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処女なのにアダルトショップでバイトさせられるお話
第6章 初めてのドアノック
翌日大学で朋香に昨夜の優樹とのやりとりを話した。そして図書室で調べたら『精通前の男子はオーガズムを迎えても射精はしない』とのことだった。

「そんなこと全然知らなかった。」

「そりゃ私だって知らないよー、私ら麗しき女子だしー。」

「だよねー。」

「でも微妙だね。」

「なにが?」

「だって弟の精通の原因がお姉ちゃんの裸ってさ。」

「やー!やめてよ朋香!」

「あははは!」

朋香の言うとおりだと思った。

「はぁ…本当に微妙…これからどうしよ。」

弟は可愛い。かといって今のままじゃ気まずい。

「はぁ……」



今週からのバイトはアダルトマスター高田馬場店へのヘルプだった。


「おはようございます。」

「やあ、ちーちゃん助かるよ、よろしく頼むね。」

店長の時田さんはここ数日一人で店を切り盛りしていたらしい。



「い、いらっしゃいませ…」

普段の買い物で店員さんからなにげなくかけられているセリフがこんなに難しいとは知らなかった。自分だとスムーズに発声できない。

「すみません……」

「すぐ馴れるからさ。」

基本的にはお客さんがレジに持ってきた商品を会計する仕事なので難しいことはなかった。

「詳しい商品知識は必要ないけど、陳列場所は訊ねられることがあるから名前くらいは覚えておいてね。」

「店長、これなんですか?」

「オナホね。ちーちゃんは知らないかー。」

「おなほ???」

さすがにディルドは嫌なほど知ることになってしまったけど、そのほかの商品は一体なんなのかサッパリわからなかった。

「男用のオナニーグッズだよ。ディルドがオス凸ならオナホはメス凹だね。」

「な…なるほど…」

商品を知れば知るほどお客さんがレジに持ってくる商品を見て恥ずかしい思いをした。


「すみませーん、これくださーい。」

「あ、はーい。」

(ギョッ!!……なな、なにこれ)

イボ付きコンドーム……こんなんあるんだ……

ビクビクしながら手に取りバーコードを通す。


「あ、ありやとじゃしたー…」

「噛みまくってるね…それとちーちゃんダメだよ、恥ずかしがっちゃー。」

「……バレました?」

「お客さん赤くなったちーちゃん見てニヤニヤしてたよ。」

「……はあ。」
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