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ふたりの娘
第1章 プロローグ
今の妻の話をしておきます。彼女は4年ほど前に家を出て行きました。ちょうど結衣子も高校を出て就職し、私も関西に転勤が決まりかけたころです。妻は私とちょうど年齢が一回り違います。大学時代に付き合っていた先輩と在学中に結衣子を身ごもり、そのまま出来ちゃった結婚をしました。しかしすぐに夫が浮気をして1年も持たず離婚しました。そして結衣子を両親に見てもらいながら就職し、仕事に励んでいました。私と出会ったのは仕事が一段落し、結衣子の父親が欲しくなっていたころでした。

彼女はいわゆる恋多き女で、ずっと恋愛体質を持ち続けていました。私との恋愛中や結婚してからも、それはなんとなく分かっていました。しかし私は彼女との関係だけでなく、結衣子の存在もありました。離婚して離れた愛娘の瑠衣を思い出させる結衣子は、本当に私に懐いてくれていました。

結衣子が高校に合格した春に、お祝いに家族で旅行に行くことになりました。沖縄に3泊で行く計画を結衣子自身が立て、私も妻も賛成しました。しかし行く2日前になって妻が行けなくなったと言い出しました。それは仕事でトラブルが発生し、しかも年度末の決算時期でもあり仕方のないことでした。いくら親子縁組をしているとは言え、血のつながっていない思春期の娘とふたりだけの旅行は、さすがにあり得ないと私は思いました。しかし結衣子は私とふたりでも行く気満々で、妻も行ってくればとさも当然のように言いました。

結局旅行は結衣子とふたりで行きました。実はそのころ、妻は不倫を始めていました。仕事上のトラブルは事実でしたが、私たちが沖縄にいる間、妻はずっと男と一緒に過ごしていました。結衣子は母親に新しい男ができたことを、薄々勘付いていました。
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