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ふたりの娘
第4章 裸の父娘
「おとうさん、物知りだね…」
首里城を説明する私に、結衣子が真面目な顔で見つめていました。一日中海にいた結衣子は、その日はずっとすっぴんでした。おでこに小さなニキビを作ったもうすぐ16歳になる少女は、日に焼けて鼻の頭が少し赤くなっていました。しかしその整った顔と形のいい唇は、将来美しい娘になることを予感させました。

「ユイちゃん、明日は早起きだよ!」
「うん!ユイ、最後だから頑張ってパンケーキ食べる!!」
大人びていく容姿と裏腹に、結衣子は無邪気な性格も持ち続けています。しかしこのほんわかした関係も、妻との関係が終われば一緒に終わるのでした。そして妻は私以外の男と関係を持ち始めていました。

「じゃあ寝ようか?」
私は憂鬱な感情を打ち消すように、明るく声を上げました。腕時計は10時を回っていました。私はベッドから跳ね起きると、歯を磨きにバスルームに入りました。結衣子はベッドに寝そべったまま、無邪気な返事を返していました。

「はい、今夜のパジャマ!」
ホテルのパジャマを手に持ち、結衣子もバスルームに入ってきました。そして歯ブラシを咥えると、洗濯乾燥機から3日分の洗濯物を取り出しました。結衣子は片手で洗濯物を抱えると、歯磨きをしながらバスルームを出て行きました。

今日までの洗濯物は全て、結衣子が海から帰ったあとに洗濯機に入れました。持ってきたパジャマも全て、洗われていました。私はジーンズとTシャツを脱ぐと、ホテル備品のパジャマに着替えました。男女兼用のパジャマはコットン製で、上下ともゆったりした作りでした。

バスルームを出ようとすると、白い何かが落ちていました。それは結衣子のパンツ、キャラクターが描いてありました。

「ユイちゃん、落とし物w」
「おっと、大事なキティパンツ!w」
結衣子は洗濯物をたたみ、トランクにパッキングしているところでした。まだ歯ブラシは咥えたままでした。

「歯ブラシ、危ないよ」
一緒に暮らし始めた5年前から、それはずっと結衣子に注意していました。そんなとき、結衣子はいつもバツの悪そうに舌を出すのでした。

「ユイはいつまでお父さんに怒られるんだろw」
そう独り言のように言うと、結衣子は歯ブラシを口から離しました。そしてバスルームに向かうと歯を磨き始めました。











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