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ふたりの娘
第4章 裸の父娘
私は最後の夜でもあり、もう少し飲みたい気分でした。私は天井の灯りを消すと間接照明だけを点けました。暖色の灯りが部屋を照らし、落ち着いた雰囲気になりました。そして私は冷蔵庫からハイボールの缶を取り出すと、窓を開けバルコニーに出ました。8階から眼下にライトアップされたビーチが広がり、その向こうに暗い海が広がっていました。私は部屋から小さな寝椅子を持ち出し、バルコニーに置きました。ロング缶のハイボールを一気に半分まで飲み干すと、そこに寝転がりました。バーで少し酔った身体に、ハイボールのアルコールが追い打ちをかけました。

「あー、お父さんだけ飲んでる!」
しばらくすると結衣子もバルコニーに現れました。結衣子もホテルのパジャマに着替えているようでした。そして手にはノンアルのカクテルを持っていました。

「ユイちゃんも持ってるじゃんw」
「だってお父さんだけずるいじゃんww」
私の目線の先に、立っている結衣子のパジャマの裾がありました。その下から結衣子の太腿が見えていました。

「ユイちゃん、パジャマの下は?」
「うん、暑いからいらないw」
無邪気に応えると、結衣子はルコニーの先まで進んで行きました。

「うわ、なんか灯りが見えるよ!」
結衣子は手すりにもたれて海を見下ろしました。上衣だけのパジャマの裾から、長い脚を目の前に晒していました。少しだけ酔いが廻っていたのでしょう。私はスラリとした脚を露わにした結衣子の後ろ姿に、すっかり魅入られていました。
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