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ふたりの娘
第5章 瑠依
「結衣子…お姉ちゃんって言うんだね」
穏やかな顔で手紙を読み終えると、瑠依は笑みを浮かべて私に言いました。私が頷くと、瑠依はまた口を開きました。
「お姉ちゃんの写真、見せてくれる?」
「写真?」
「お姉ちゃんが、パパに見せてもらえって書いているよ」
瑠依は可愛い便箋に書かれた結衣子の手紙を見せてくれました。そこには結衣子の自己紹介と共に『仲良くしてね』と書かれており、そして写真はお父さんに見せてもらってとも書かれていました。私は結衣子に感謝するとともに、スマホを取り出し結衣子の写真を探しました。
「お姉ちゃん、ショートなんだ。可愛いね!」
なぜか嬉しそうに瑠依は声を上げました。そして立ち上がるとテーブルの向かいに座る私の横に座りました。
「パパ、瑠依の写真も撮って!」
「写真?いいけど」
「結衣子お姉ちゃんに見せてね」
私がスマホを構えると、瑠依はちょっと待ってと言いました。そしてバッグからリップを取り出すと私のスマホを鏡代わりに、表情をチェックしました。
「うん、よしっ!」
気合を入れた言葉を発すると、瑠依は私に向き合いました。そして紙おしぼりで私の顔を拭うと、その細い指で私の髪を撫でつけました。
「パパもよしっ!」
「パパも写るの?」
「うん、当たり前じゃんw」
そう言うと瑠依は私の頬に顔を寄せ、ピースをして私のスマホを手に取りました。私のスマホに瑠依とのツーショットが何枚も残りました。
「じゃあね、パパ!」
「うん、またね…」
瑠依が住む最寄駅まで送って行くと、改札口で別れました。瑠依のバッグにはピンクのシーサーが揺れていました。そして駅のロータリーに停まる車に、瑠依は手を振って乗り込みました。
穏やかな顔で手紙を読み終えると、瑠依は笑みを浮かべて私に言いました。私が頷くと、瑠依はまた口を開きました。
「お姉ちゃんの写真、見せてくれる?」
「写真?」
「お姉ちゃんが、パパに見せてもらえって書いているよ」
瑠依は可愛い便箋に書かれた結衣子の手紙を見せてくれました。そこには結衣子の自己紹介と共に『仲良くしてね』と書かれており、そして写真はお父さんに見せてもらってとも書かれていました。私は結衣子に感謝するとともに、スマホを取り出し結衣子の写真を探しました。
「お姉ちゃん、ショートなんだ。可愛いね!」
なぜか嬉しそうに瑠依は声を上げました。そして立ち上がるとテーブルの向かいに座る私の横に座りました。
「パパ、瑠依の写真も撮って!」
「写真?いいけど」
「結衣子お姉ちゃんに見せてね」
私がスマホを構えると、瑠依はちょっと待ってと言いました。そしてバッグからリップを取り出すと私のスマホを鏡代わりに、表情をチェックしました。
「うん、よしっ!」
気合を入れた言葉を発すると、瑠依は私に向き合いました。そして紙おしぼりで私の顔を拭うと、その細い指で私の髪を撫でつけました。
「パパもよしっ!」
「パパも写るの?」
「うん、当たり前じゃんw」
そう言うと瑠依は私の頬に顔を寄せ、ピースをして私のスマホを手に取りました。私のスマホに瑠依とのツーショットが何枚も残りました。
「じゃあね、パパ!」
「うん、またね…」
瑠依が住む最寄駅まで送って行くと、改札口で別れました。瑠依のバッグにはピンクのシーサーが揺れていました。そして駅のロータリーに停まる車に、瑠依は手を振って乗り込みました。