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プレイボーイの憂鬱
第4章 決着
「3年前。大好きだった。高校生の俺なりに本気で愛してたよ」

でも、それももう3年前。

「加奈!おいで」

俺の呼びかけに電柱の影にいる加奈はビクッとなって目を合わせる。

「おいで」

もう一度呼ぶと加奈は小さく歩き出した。

「今の俺の好きな子」
「・・・」
「千明も3年前のことは忘れな?」

一度大きく息を吐いて
空を見上げた千明は

「そう簡単に忘れられるなら・・・
今ここに来てないっ」

そう言って千明は加奈を1度も見ずに駅の方へ歩いて行った。

あんなに忘れられなかった千明だけど。
実際に会ったら何も感情がなかった。


「さて。加奈ちゃん。この前のことちゃんと謝らせて」

俺は加奈の手を引くと自分の部屋に加奈を連れて入った。




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