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ある主婦のクリスマスイブ…
第1章 クリスマスイブは日曜日…
 5

 ズキズキズキズキ…

 と、疼きを…
 感じてしまっていた。

 いや、メス犬の如くの疼きを…

「あぁ、ゆ、祐輔くん…」

 無意識であった…

 わたしはそんな昂ぶりの疼きの、いや、メス犬の如くの衝動に一気に心を支配されてしまい…
 後ろから彼に抱き付いてしまったのである。

「え、あ、ゲホッ、ゆ、悠里さん…」

「あぁ、だ、ダメ…」

 そうダメ…

 ガマンできなかった、いや、出来なくなっていたのだ。

 そして後ろから抱き付き、ふと、彼の肩越しから股間に目を下ろすと…
 
「あぁ、祐輔くん…」

 彼の股間がパンツを盛り上げ、脈打ち震えていたのが目に入ってきたのである。

「あっ、ゲホッ、あぁ、ゆ、悠里さん」
 気付くとわたしは彼の股間を握っていた。

「ゆ、祐輔くん、あぁ…」
 わたしは吐息とも、喘ぎともつかない声を漏らし、ギュッと握ってしまう。

 そして祐輔くんは首を捩り、振り返り…

 目が合った瞬間に…
 キスを、無意識に、キスをしてしまう。

 しかし、夏風邪の祐輔くんは…

「うっ、ゲホッ、ゴホッ…
 あ、悠里さん、すいません…」
 むせ返る様に咳をしてくる、いや、咳が止まらないようであった。

「あっ、ううん、わたしの方こそゴメン…
 風邪を引いてるのに…」

「ゲホッ、い、いや、そんな…
 う、嬉し、ゴホッ、嬉しいです」

「え?」
 そして祐輔くんは熱で潤んだ目を向けてきて…

「ゆ、悠里さん、ゴホッ、ゲホッ…
 あ、ゴホッ、悠里さんの事…ゲホッ…あ…」

 前から憧れていたんです…

 大好きなんです…
 
 と、咳をしながら言ってきてくれたのである。

「え、ゆ、祐輔くん…」




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