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ある女課長のクリスマスイブ…
第1章 クリスマスイブは日曜日…
12
「あぁ、ようやくだね…」
そんな戸惑いの余韻の想いも、仕事の集中により何とか誤魔化せられて順調に進み…
「はい、悠里課長のおかげでようやく終わりが見えましたぁ」
祐輔くんは本当にホッとした、安心した笑顔を向けて言ってきた。
時刻は午後5時少し前…
「いやキミが頑張ったからよ」
「いや、ち、違いますよ…
元は…
全ては…
自分のミスですから…
全部、自分が悪いんすから…」
「ま、それはそうだけどさぁ」
「そんな自分のミスのせいで悠里課長を巻き込んでしまって…
せっかくの日曜日のクリスマスイブも…」
「あっだからぁ、それは大丈夫なんだってぇ…
全く問題ないからぁ…」
「は、はい…」
「そうなのよ…
だからそんなに自分を自虐しないの…」
「は、はい」
「それより、ちょっと待って…」
「え?」
「少し待っててね…
あ、その間に最後の処理をしちゃって終わらせちゃっててよ…」
「あ、はい…」
ようやくそれで、この三日間の残業と休日出勤の作業が終わるのだ。
「じゃ、やっちゃっててね…」
と、そう言ってドアを開け、エレベーターに乗る。
そして10分後…
「はい、お待たせぇ…」
「あ…」
「メリークリスマス…」
残業初日の22日金曜日の夜の帰り際に、会社のあるこのビル1階のビストロで二人で食事をした際に…
秘かに今夜のこの時間辺りに作業が終わると逆算をして…
「はい、ローストチキンとクリスマスケーキとシャンパンね」
を、注文していたのである。
「よかったわ、予定通りのこの時間に無事に終われてさぁ…」
そう、ほぼ、予定通りであったのだ。
「うわぁ…」
すると祐輔くんは、嬉しそうに…
そんな感嘆の、いや、感激の声を上げた。
「なんとか無事に終わったから、二人でささやかにクリスマスのお祝いをしましょうよ…
あと、仕事の終わりのお祝いもさぁ…」
「は、はい、悠里課長、や、ヤバいっすぅ」
「え、何がヤバいのよ?」
「あ、いや、無事に終わったのも…
こうしてここで悠里課長と、こうやって二人で…」
と、彼は素直に感激しているようであった。
「いいからほらぁ、給湯室から適当にお皿とコップ持ってきてよ」
「あ、は、はい…」
そして、二人でクリスマスイブのささやかな宴を始める…
「あぁ、ようやくだね…」
そんな戸惑いの余韻の想いも、仕事の集中により何とか誤魔化せられて順調に進み…
「はい、悠里課長のおかげでようやく終わりが見えましたぁ」
祐輔くんは本当にホッとした、安心した笑顔を向けて言ってきた。
時刻は午後5時少し前…
「いやキミが頑張ったからよ」
「いや、ち、違いますよ…
元は…
全ては…
自分のミスですから…
全部、自分が悪いんすから…」
「ま、それはそうだけどさぁ」
「そんな自分のミスのせいで悠里課長を巻き込んでしまって…
せっかくの日曜日のクリスマスイブも…」
「あっだからぁ、それは大丈夫なんだってぇ…
全く問題ないからぁ…」
「は、はい…」
「そうなのよ…
だからそんなに自分を自虐しないの…」
「は、はい」
「それより、ちょっと待って…」
「え?」
「少し待っててね…
あ、その間に最後の処理をしちゃって終わらせちゃっててよ…」
「あ、はい…」
ようやくそれで、この三日間の残業と休日出勤の作業が終わるのだ。
「じゃ、やっちゃっててね…」
と、そう言ってドアを開け、エレベーターに乗る。
そして10分後…
「はい、お待たせぇ…」
「あ…」
「メリークリスマス…」
残業初日の22日金曜日の夜の帰り際に、会社のあるこのビル1階のビストロで二人で食事をした際に…
秘かに今夜のこの時間辺りに作業が終わると逆算をして…
「はい、ローストチキンとクリスマスケーキとシャンパンね」
を、注文していたのである。
「よかったわ、予定通りのこの時間に無事に終われてさぁ…」
そう、ほぼ、予定通りであったのだ。
「うわぁ…」
すると祐輔くんは、嬉しそうに…
そんな感嘆の、いや、感激の声を上げた。
「なんとか無事に終わったから、二人でささやかにクリスマスのお祝いをしましょうよ…
あと、仕事の終わりのお祝いもさぁ…」
「は、はい、悠里課長、や、ヤバいっすぅ」
「え、何がヤバいのよ?」
「あ、いや、無事に終わったのも…
こうしてここで悠里課長と、こうやって二人で…」
と、彼は素直に感激しているようであった。
「いいからほらぁ、給湯室から適当にお皿とコップ持ってきてよ」
「あ、は、はい…」
そして、二人でクリスマスイブのささやかな宴を始める…