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ある女課長のクリスマスイブ…
第1章 クリスマスイブは日曜日…
 3

 そんなわたしだから、もちろんクリスマスイブなんて予定は無い…

「いや、予定どころじゃないでしょう…
 何が何でも月曜日の朝イチに間に合わせなくちゃさぁ」

「あ、は、はい…」

「しかもこのしくじりは、キミ、祐輔くんだって、下手したら立場がヤバいわよ」

「は、はい、わかってます」

「だもん、ヤルっきゃないでしょう…
 あ、え、ま、まさか、キミの方に予定があるのかなぁ?」

「あ、い、いや、ないっす、彼女いないっすから…
 去年は一人寂しく映画観て…
 今年も映画でもって…」
 て、下を向く。

 あ、あら、わたしと同じだわ…

「じ、じゃあ、頑張ってヤルっきゃ…
 で、何とか納期を間に合わせましょうよ」
 と、いつの間にかわたしが励ますカタチとなってしまっていた。

「あ、は、はい、ありがとうございます…
 悠里課長に手伝って貰えれば、百人力っすよぉ…」
 そう、ようやく明るく応える。

「じゃあ、さっそく取り掛かかろうかぁ」

「は、はいっ」

「資料とかは?」

「は、はい、もちろんあります」

「うん、じゃあ、何とかなるかな」

 そしてわたしと祐輔くんはとりあえず午後11時半まで夢中になって作業をし…

「あ、終電逃したぁ」

 そんなわたしの言葉で作業を終え…

「とりあえず、明日だね」

「は、はい…」

 22日金曜日の作業を終わりにする。

「帰ろう…
 何か、お腹空いたわ…」

「あ、お、オゴリます、自分オゴリますから…」
 そしてとりあえず会社を出た。

「うんと、祐輔くんは何処住みなの?」

「千歳烏山っす、課長は?」

「あら、わたしは永福町だから、意外に近所ね」

 そして会社は西新宿にあるから、会社の入っているビル1階のビストロに寄って食事をしていく事にした…




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