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ある女課長のクリスマスイブ…
第1章 クリスマスイブは日曜日…
8
「あぁ、お腹ペコペコだわぁ」
そしてわたしと祐輔くんは会社を出て、新宿駅西口近くのイタリアンレストランに入った。
「あ、こ、今夜も奢らせてください」
「えぇ、今夜はいいよ」
「いや、奢らせてください」
「じゃ、ご馳走になろうっと」
少し、いや、嬉しかった。
「なんか、俺達カップルに見えないっすかね?」
すると少し恥ずかしそうにそう言ってくる。
「え、えぇ、それは無いかなぁ…
だってぇ歳が離れ過ぎだしさぁ、やっぱり女上司と部下みたいなさぁ…」
「あ、い、いや、課長は、悠里課長は若く、いや、若いっすよ」
「あら、嬉しいわ」
本当に嬉しい…
「じゃぁ、カップルに見えるかもね」
そして彼はかわいい…
だけど…
部下だ、わたしは部下にしか見えない…
いや、敢えて部下としか見てはいない…
そしてやはり、年齢差が離れ過ぎだ…
「それよりさぁ、キミは本当に彼女いないんだ?」
「あ、はい、いないっす」
「モテなそうには見えないけどなぁ…」
「彼女いない歴、二年す…」
「…てことは、大学の時が最後なんだ」
すると黙って頷く。
大学卒業と同時だから、どうやら痛い失恋だったみたい…
「あ、わたしもさぁ、いない歴二年目よ…」
「え?、そうなんすか?」
「うん…」
「お待ちどうさまです」
そのタイミングでオーダーしたパスタとビザが運ばれてきた。
「さぁ、食べよう、もうお腹ペコペコぉ…」
「は、はい、腹減ったっす」
いいタイミングだった。
今更、あの人との…
いや、あの不倫の関係の、よくありがちなドロ沼の悲恋のことなんて思い出したくもなかったから…
ようやく二年掛けて…
吹っ切れたのだから…
「あぁ、お腹ペコペコだわぁ」
そしてわたしと祐輔くんは会社を出て、新宿駅西口近くのイタリアンレストランに入った。
「あ、こ、今夜も奢らせてください」
「えぇ、今夜はいいよ」
「いや、奢らせてください」
「じゃ、ご馳走になろうっと」
少し、いや、嬉しかった。
「なんか、俺達カップルに見えないっすかね?」
すると少し恥ずかしそうにそう言ってくる。
「え、えぇ、それは無いかなぁ…
だってぇ歳が離れ過ぎだしさぁ、やっぱり女上司と部下みたいなさぁ…」
「あ、い、いや、課長は、悠里課長は若く、いや、若いっすよ」
「あら、嬉しいわ」
本当に嬉しい…
「じゃぁ、カップルに見えるかもね」
そして彼はかわいい…
だけど…
部下だ、わたしは部下にしか見えない…
いや、敢えて部下としか見てはいない…
そしてやはり、年齢差が離れ過ぎだ…
「それよりさぁ、キミは本当に彼女いないんだ?」
「あ、はい、いないっす」
「モテなそうには見えないけどなぁ…」
「彼女いない歴、二年す…」
「…てことは、大学の時が最後なんだ」
すると黙って頷く。
大学卒業と同時だから、どうやら痛い失恋だったみたい…
「あ、わたしもさぁ、いない歴二年目よ…」
「え?、そうなんすか?」
「うん…」
「お待ちどうさまです」
そのタイミングでオーダーしたパスタとビザが運ばれてきた。
「さぁ、食べよう、もうお腹ペコペコぉ…」
「は、はい、腹減ったっす」
いいタイミングだった。
今更、あの人との…
いや、あの不倫の関係の、よくありがちなドロ沼の悲恋のことなんて思い出したくもなかったから…
ようやく二年掛けて…
吹っ切れたのだから…