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無能淫魔とサディスト男
第6章 喋る道具と残酷無慈悲なご主人様達(R18・R18G)

「フッ...まあ....それはあくまで可能性の話で、不良品のまま終わるケースもあります。それは決してあなた方の教育能力や指導力に問題があったという事ではありません。また私が彼女をただのガラクタだと判断した場合、どの道廃棄致しますので、そのつもりで。」
「私共にご配慮いただき誠にありがとうございます。」
「お願い致しますね。...ああ、それと彼女にはお古の給仕服を着させてあげなさい。新調する必要はありません。短期使用ですので。頼みましたよ。」
そう言ってクルーエルが玄関ホールを颯爽と去っていくと、場がしんと静まり返った。
先程まで彼に敬意を払っていたメイドや執事達の視線は消え失せ、上から下まで値踏みするようにジロジロと眺められたのだ。
“最初、とても素敵な豪邸だと思った。
だけど、それだけ。
息が、息が詰まりそう
本当に、ここでやっていけるの?
逃げ出してしまいたい“
大きな不安や恐怖が、ロゼッタの胸に終わりの見えない暗雲のように忍び寄ってきたのだった。

