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無能淫魔とサディスト男
第6章 喋る道具と残酷無慈悲なご主人様達(R18・R18G)

「!!!ひぃやああああああああ!!」
分裂した2つの丸氷の的となったのは、ロゼッタの両乳首だった。クルーエルの洗脳能力が発動した事により、ロゼッタは指先1つ自らの意志で動かす事が出来なかった為、逃げられなかったのである。
曝け出された両乳首が急激に冷やされ、ロゼッタは悲鳴を上げる。ただでさえ冷房の付いていない寒い部屋に全裸で立たされ、敏感な乳首は上向きに立ってしまっている状態だった。そこへ分裂したとはいえ、直径3.5cmの丸氷が2つ飛んできたのである。あまりの冷たさにロゼッタの乳頭はジンジンと痛みを帯び始めていた。
「ハァ、おね、がぁい、しま、す、と、取って、くだ、さい。」
寒さで途切れ途切れになりながら、ロゼッタは懇願した。だがクルーエルは、磁石のようにロゼッタの乳首にくっ付いた透明な丸氷と彼女の青ざめた表情を交互に見て、微笑を浮かべるとゆっくりと口を開いた。
「何故?私はとても愉快だ。
止める理由がどこにある?」
美しい笑みを浮かべたクルーエルの発言にロゼッタは言葉を失った。彼女の両眼に涙が薄ら浮かび上がるが、クルーエルはそんな彼女の表情を見て心を痛める男では無い。
クルーエルは自身の真っ赤に光る指先を、ロゼッタの方へ向けた。すると彼女の項に強烈な痛みが走り、次の瞬間、彼女の身体が部屋の天井近くまでフワリと浮いたのだった。
「!!!いっっ!!.....!?やぁ、やぁめて!!お願い、止めてぇ!!!」
首筋に走った痛みに顔を歪めていた一瞬の間に、自分の身体がふわふわと空中を漂い始めた事にロゼッタは恐怖した。やはり顔から下は1ミリも彼女の意志で体を動かす事は出来ないのだ。
「やめて下さい」と懇願する彼女の体は、8体のSM拘束チェアーが並ぶ一帯で一度止まる。
ネストテーブルに置かれていたクリスタルグラスを手に持つと、クルーエルはグラスを逆さまににしたのだ。当然グラスの中に入っていたウィスキーは液体の為、床へと向かっていくが、彼の氷魔法によって、みるみるうちに氷柱へと変化していく。
逆さまのグラスから綺麗な氷柱が作られる。まるで軒下に吊り下がった氷柱のようだ。その氷柱をクルーエルは器用に指でグラスから取り外すと左手で弄びながら、右手は空中で待機しているロゼッタの方へ指を向けた。

