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無能淫魔とサディスト男
第4章 やはり彼女はズレている
※ロゼッタ視点
.....襲われた時は、彼の気が済むまで犯されて不要になったら道端にポイ捨てされるのかなって思ってたけど、まさか家政婦になるなんて思わなかった...。
明日から蓮の住み込み家政婦として過ごす事になったロゼッタは、ダブルベッドの上で既に眠りについている彼の隣で寝る...わけではなく、遮光カーテンのすぐ側、部屋の隅に移動すると体育座りのまま、丸くなっていたのだった。
“頑張りますって言って引き受けたはいいものの、こっち(人間界)に来てから、売春以外の仕事した事無いんだよね...。元居た世界(魔界)にも使用人っていう仕事はあったけど、それを参考にしていいのかな?..。いや明日、ネットカフェに行って検索してみようかな…。情報を鵜呑みにするわけじゃないけど、何も情報が無いよりはいいよね...?心配になってきた....。ちゃんと出来るかな“
一人不安に駆られてしまったロゼッタは、無意識に片手で拳を作り、手を握りしめる。無駄だと分かっていても思考が止まらず、頭が冴えていくのだ。
結局彼女が寝入ったのは、日の出前、薄明の朝だ。深く眠ってしまった為か、その後出勤の為に足音を立てて手早く朝の身支度を済ませる蓮の存在に気づく事は無かったのである。